2008年12月29日

REDEMPTION BIKE/ボブ・マーレーとボクの自転車

     

暮れも押し迫ったある日、仕事で通りかかったのをいい事にチラッと大型プロショップをのぞいて見ました。結構、混んでましたね。繁盛してるなって感じで、“自転車操業”が景気が良い、って意味で使われる日もそう遠はないのかも?
なんて事はなく、今の状態がブームに終わらず、ライフスタイルとして定着するには、我々サイクリストが一致団結して、布教活動に励まねばいけませんね。

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その“自転車操業”、中小企業の経営状態に使われますが、今や大手も、むしろ大きい方が厳しいかも知れません。自転車は人力でなんとか走れますが、モーターサイクルはガス欠だと全く動かないが如しですかね。
モーターサイクルといえば、『モーターサイクル・ダイアリーズ』、そう、チェ・ゲバラ。07年が没後40年、今年が生誕80年で、09年がキューバ革命50周年とその人気は右肩上がりで、映画「28歳の革命」、「39歳 別れの手紙」も公開間近。なんだかんだ言っても若い人にはTシャツのプリントとして有名かも知れませんが。まぁ、ボクもその顔を知ったのはザ・レヴォリューショナリーズのダブ・アルバムのジャケットなんですけどね。


ザ・レヴォリューショナリーズっていうのは、チャンネル・ワン・スタジオ専属のセッション・バンドで、ルーツ・レゲエ時代に多くの名作ダブ・アルバムを残しています。レゲエ・ミュージックとは時には抵抗の歌、時には愛の讃歌であったりもするジャマイカの黒人の生活に根ざした音楽ですが、その懐は深くリディムに身を任せれば、誰でも受け入れてくれるでしょう。今の若い人達にはやっぱダンスホール、日本が誇るマイティークラウン。ボク達の世代にとってはルーツ・ロック・レゲエ、ボブ・マーレー。

ボブ・マーレーはレゲエについて次のように語っています。
「俺はレゲエ・ミュージックを“ツイスト”みたいにはとらえていない。レゲエ・ミュージックは音楽なんだ。人々は“レゲエ”というと音楽のタイプだと思うだろ?だが、俺に関していえば、音楽に名称をつけるのはゴメンだ。俺はただ音楽を演奏するだけだ。一度、音楽を袋につめてレゲエと名づけてしまうと、次に聴いた時にそういう聴き方しかできなくなってしまうんだ。音楽はもともと幅広いもので、あらゆる所へ広まっていくものだ。」july,1975


      bob marley  buffalo.jpg

ボブ・マーレーの魅力は素晴らしいソングライターでありシンガーであるのはもちろん、ラスタファリアニズムに基づく黒人解放とアフリカ回帰を目指した闘士であり、神に近い存在かと思いきや、サッカー大好きな女たらしだったりするという、いかにも人間くさいところにあると思いますが、ここで書き切る事は到底不可能なので、オリジナル・アルバムとしてはラストになってしまった“Uprising/アップライジング ”からラスト・ナンバーの“REDEMPTION SONG/救いの歌”の歌詞を載せておきましょう。

         その昔 海賊たちは俺を捕らえ
         商人たちに売り飛ばした
         そして 奴らは俺を船底からひきずりだした
         でも 頑丈な俺のこの手は
         全能なる神から授かったのさ
         俺たちはこの時代を進んでゆこう
         誇りをもって
         唄ってほしい この自由の歌を
         だって俺の唄ってきたのはすべて救いの歌なんだ

         鎖で繋がれたこころを自ら解き放そう
         自らこころを解き放すんだ
         原子のエネルギーなど恐れるな
         もう誰もこの流れを止められないのだから
         いつまで奴らは導く者を葬り続けるのだろう
         俺たちは手も出さないでいるのに
         あるものは言う これは聖書に記されている
         ほんの一部のできごとなのだと

         君にも唄ってほしい この自由の歌を
         だって俺の唄ってきたのはすべて救いの歌なんだ
 

素晴らしいです。自由や救い、まるで自転車の事を唄っているみたいですが、ってのは強引に過ぎましたが、(レゲエっぽい乗り物っていうとモーターサイクルですしね。)

      rockers.JPGcb2000.jpg
伝説のレゲエ・ムービー"ROCKERS"&デリンジャーの76年発表の2nd"CB200"

ただ“自由”というものには自転車やヘルメットのような“製品保証”や“盗難保険”はありません。油断するといつ何時失ってしまうかも分かりません。
そんななか自分達の自由を自分達で(責任を果たす事によって)守るべく活動している方々“GRUPPO ACQUA TAMA”がいらっしゃる事に感動しました。自分が参加してもいないのに、BICYCLE CLUB1月号 240ページのSHARE THE ROADの記事で読んだだけで、ここに書く事は憚られはしたんですが、他のブログや他のメディアで多摩CRの問題を目にする事が増えてきた昨今、自分自身への戒めの意味も込めて書き留めておきました。



(ボブ・マーレーのインタビューは、1995年にアップリンク発行、河出書房新社発売の“ボブ・マーリィ語録集”より、訳詩は1992年にNOA企画・編集、JICC出版局発行の“VIBES from BOB MARLEY バイブスーボブ・マーリィの波動”より転載させて頂きました。)

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posted by Johnan 城南 Rotten at 00:20| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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