気が付けば4月、エイプリル・フールが過ぎても雨が降る。何と3月投稿ゼロ、ものの見事に遅筆トロ
あきれるほどに遅走ノロ。本当にどうもすみません!っていつも懺悔の厚顔無恥、進むべき道
さあ、どっち?
って更新のつもりが、後進しちゃって、何故か再び、やって来たのは
今の時代の移り変わり、その象徴のひとつ、それが自転車。"ちょっと駅までとか商店街まで"
だった自転車が、ライフスタイルにより深く根ざした移動手段としてボク等の生活に広がっていくか?
どうか?って事で、そのひとつのモノサシが、カスタマイズ。
カスタムって既製品を自分好みにつくりかえるって事だから、それはこれまで与えられるだけだった
モノを自分達のモノとして手に入れたって事に他ならない訳で‥…
カスタム、カスタム、カスタム!ハンドメイド・バイシクルフェアで見て以来、ボクの頭の中では
このホイールがグルグルグルグル回ってます。BMCか、Cervéloで走ったら、どんなにカッコ良いか
ってムチャクチャなイメージが… Brit Bikeじゃないですし
そうそう、そういえば、そのイベントで手に入れたフリーペーパーに、こんなインタビューが載って
ましたっけ。"若い人達にカスタムが浸透してきたとか農業への関心が高まる"って質問に対して
『近代化の流れのなかで、規格大量生産が当たり前になってくる。そうすると同じものを安く
大量につくるのがいい、という流れになってきて、そういうもののほうが安全で安心だということに
なってきた』『みんな洋服とかに関しては、自分でつくったり、自分なりのスタイルを追求したり
しますよね。一方で、自動車とかエンジンで動くものになってくると、さすがに自分でつくることは
できない。自転車っていうのはちょうどその中間にあるような商品なんですよね。それを業界では
自動車のような、「トヨタの車だから安全で安心」というような規格大量生産の商品としてずっと
扱ってきた。けれど今のそういう若い人たちは、どちらかというと洋服に近いものとして考えている。
自転車はあくまで人間の身体を使って動いているものだから、自分たちで制御できる範囲。それは
自動車のような安全性をメーカーに保証してもらう、というような発想のものではないんです。』
(IID PAPER ISSUE 62 荒井正氏へのインタビューより抜粋)
とこれを読みつつ、ボーッと考えてたら、頭の中でグルグルグルグル…
"カスタム""不況""マイノリティー"なんてキーワードが回りはじめちゃいました。例えば、音楽で
カスタムっていえば、真っ先に思い浮かぶのは、ヒップホップで
"カスタム+マイノリティー=カスタマイノリティー" なんだか面白い話が書けそうな。
でも、アフリカン・アメリカン、マイノリティー、ヒップホップじゃ、余りにお粗末過ぎて、
お金がないから、オリジナルは無理で、カスタムでなんて話じゃなくて、何だかカスタムには
マイナスをプラスに転化する力があるんじゃないかなって、そんな気がするんです。
それにカスタマイズド・ ミュージック=ヒップホップっていうには、その影響はそれのみに留まらず
音楽全体に波及して、産み落とされる音楽と自転車は共にライフスタイルをカスタマイズする
大切な要素になってます。もちろん生き方って、既製品じゃないんですけど、ただ、人はひとりで
生まれてくる訳ではなく、親から命を授かる事を考えれば、拡大解釈としてカスタムかなと。
で自転車をカッコ良くカスタムしたいと思っても、それは乗り心地や安全に関わる事だから
自転車との交わり、乗って走ってがなければ出来ないのと同様に、ライフスタイルにおいても
人と交わってこそ、カッコ良くカスタム出来るのだろうと。
チベットの仏教用語で"自己と他者の交感"を"dag shen ma"っていうんだそうです。って総持寺で
坐禅をしたのかって?いやいや、 Dag Shen Maってアーティスト本人から。
彼のつくり出す音楽は、一聴ヒップホップとは感じられないかも知れない。それはひょっとすると
何度聴いても。でも、間違いなくそう!
何故かっていえば、Dag Shen Maのサンプリングは、その源が自分自身の生活の中にあって
単なるネタではないから。何でそんな事が解るかっていえば、聴けば解る。それが音楽だから。
シップホップ/SHIP HOPとでも呼んでみようか?Dag Shen Maのつくり出す音楽は、様々に表情を
変える海を渡る船の様だから。それも大海原を航行するタンカーではなく、地元の海に漁に出る
漁船!そこが魅力だったり。
Electro肉Caってのも良いかも知れない。電子音楽に肉体性がないってのも余りにステレオタイプでは
あるけれど、Dag Shen Maの音楽は肉体をもっていて、汗をかくから‥…でご本人曰く
「肉体的トロニカ、及び体育会系電子音楽狙ってます。僕は肉体を駆使したい。楽器を演奏している
わけでもないですし、メロディーや明確な歌声が無いからどれだけ音に生身の肉体を感じとれるか
が大切かなぁ、とか、むずかすぃ。」
それにしても残念なのは、当たり前過ぎて、どうしようもないんだけど、自転車で走りながら
音楽は聴けない。それがどんなに気持ち良い事だとしても。
でもね、そう春!音楽を持ち出して、柔らかな日差しの中で、青い空の下で青い海を眺めながら
お気に入りの工業地帯で、ひとっ走りの後なら、それが、Musycling!
スライドショー、途中からキャプションなしです。新たに突入した場所から、敢えて。まあ、次回の
お楽しみって感じで。で替え歌もなく。こちらは正直、時間がなくなくなく、っていうか、実は
何を考えたか?DJ mixづくりをはじめちゃって、Dag Shen Maさんの曲もあわせてご紹介のつもりが
今回は残念ながら埋め込めませんでしたが、こちらでお楽しみいただけますので、ぜひ。
http://www.myspace.com/dagshenma
http://nunulaxnulan.biz/
